Oct 05, 2010
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低反発の飛ばない統一球は、タイトル新時代をもたらすのか。パ・リーグ本塁打部門の西武・中村を除き、初タイトル獲得を目指す選手がめじろ押しという、驚くべき新時代が到来しようとしているのだ。
早くも30本台をクリア。ホームランダービーを独走している西武・中村。2008年46本、09年48本を打ち、2年連続本塁打王に輝いたのに続き、3度目のタイトル獲得は当確だ。「天性のホームラン打者の中村だけは、飛ばない統一球も関係なかった」と球界OBたちは舌を巻いている。
が、唯一の例外・中村の他は、初のタイトルホルダーを狙う選手たちが虎視眈々。その中村相手に堂々と打点王争いを演じているのが日本ハムの新4番・中田だ。プロ入り4年目でようやく開花しつつある大器は、勝負強さを披露して、初のタイトル獲得への期待がふくらんでいる。
中田が憧れている清原氏(西武→巨人→オリックス)は結局、無冠の帝王に終わっている。2度目の打点王と3度目の本塁打王の2冠を狙う西武・中村を阻止して、初のタイトルを獲得すれば、中田は清原超えを達成することになる。日本ハムの前4番・小谷野も昨年打点王を取っているだけに、新4番としても胸を張れる。
首位打者争いも、日本ハム・糸井、オリックス・坂口、西武・栗山といった新顔の争い。投手部門のタイトル争いでも、3年連続防御率1位を目指す日本ハム・ダルビッシュの前に、楽天・田中が立ちはだかっている。黄金世代のリーダー・田中にとっては、プロ入り5年目で勲章になる初タイトルが現実味を帯びてきている。しかも、ダルビッシュを抑えての防御率1位となれば価値は倍加する。
セ・リーグのタイトル争いもニューフェースのオンパレード。昨年を含め3度の首位打者に輝いているヤクルト・青木の調子が今ひとつとあって、巨人・長野、阪神・平野、マートンにもタイトル獲得のチャンスが出てきている。
本塁打王はヤクルトの新外国人選手バレンティンがトップを走る。打点王争いは阪神・新井、横浜・スレッジをはじめヤクルト・畠山、広島・栗原、さらにバレンティンら大激戦。広島時代の05年に本塁打王を獲得している阪神・新井以外は初のタイトル挑戦になる。
投手部門でも最多勝争いしているのが初タイトルを狙う巨人・内海と広島の新外国人投手・バリントン。内海は防御率争いでも、09年に最多勝とダブル受賞しているヤクルト・館山、中日・吉見の2人と三つどもえ戦を展開している。
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)など国際試合に対応するために、導入された大リーグ使用球に近い飛ばない低反発の統一球。投打とも従来の飛ぶボールになれすぎたベテランよりも、フレッシュな新顔の方が柔軟性があり、統一球に適応しやすいということなのか。(夕刊フジ編集委員・江尻良文)
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アレレのレーな投球になってしまった。好調だったヤクルトのルーキー、七條祐樹投手(26)が2試合連続KO負けを喫し、プロの洗礼を浴びている。初心に戻って一から出直すしかないのだ。
「2試合続けてこういう結果になってしまい、完全に力不足です」
デビュー以来負けなしの4勝、バカボンのニックネームで人気急上昇中だが、2試合連続のKOにがっくり。プロの壁を改めて思い知らされるマウンドが続いている。
1回もたずに8失点KOに終わった前回登板の横浜戦(17日神宮)に続き、24日の中日戦(神宮)でも序盤から制球が甘かった。2回までに6安打を浴び4失点炎上。小川監督は迷うことなく交代を決断した。
デビュー直後から決め球のチェンジアップが効果的だったが、いつまでも同じ球でかわせるほどプロは甘くない。登板9試合目ともなればごまかしは効かなくなる。中日打線に完全に見切られて、甘いチェンジアップを次々に狙い打たれた。直球も走らず、投げる球がなかった。
味方打線の援護で6−6の引き分けで済んだのは救い。それでも首脳陣の評価は厳しく、先発ローテを外すことも念頭に再調整を促すことになった。
「打たれるべくして打たれている。ひところより制球、キレともに甘くなっている。新人が1年間やるのは大変なことだから…。今のままじゃ次投げても同じだろう」(小川監督)
「疲れも出てきているのだろうが、それだけでは片づけられないかもしれない。(精神的なダメージも)ケアしないと」(荒木投手コーチ)
球団は七條人気にあやかり、新人選手単独としては異例のオリジナルグッズ販売を検討するなど期待は大きい。新人王もかかっているだけに、踏ん張りどころなのだが…。
「野手や中継ぎの皆さんに迷惑をかけて申し訳ないです。一からやり直さないと」と七條。ここからが本当の勝負なのだ。(米沢秀明)
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